「バースの女の話」 長い間中断していた「『カンタベリー物語』の「バースの女の話」がようやく完成しました。以下に掲載します。 2017年に書き始めましたが、今日に至るまでほとんど中断状態でした。完成させるべく意を決して今回何とか書き終えることができました。この標題ページはエレズミア写本の中に、パースから巡礼の旅に参加している女性の挿絵として描かれているものを再現したものです。 Here bigynneth the wyf of Bathe hir tale ’バースの女の話ここに始まる。’ それぞれのページ右下にはキャッチワードが書かれています。これは次のページの最初の語を示します。 このページの制作過程は下に別掲載します。 このページの制作過程も下に別枠で掲載します。 右ページの挿絵は「メリベウスの物語」の冒頭に小さく描かれているチョーサーの肖像です。右上の蔦の装飾から、本来は左のページに描かれており、テクストがその右側にあることがわかります。これはその小さな肖像だけを取り出して描いたものです。 以下ではいくつかのページの制作過程を掲載します。 装飾画像に仕上がるまでの過程を示します。キャッチワードを確認して、ご覧下さい。 ボーダー装飾の下絵を描きました。 次にジェッソを盛り金箔を貼ります。 拡大図です。金箔が完成しました。 顔料を載せて装飾を完成。 拡大図です。 このページにボーダー装飾をします。 下書きが完成し、マーカーを付けてジェッソの場所を特定します。 ジェッソが乾いたら、金箔を貼ります。 最後に彩色して完成です。 最後のページです。 右のページの挿絵に金箔を貼ります。 彩色完了です。なぜ右側のページに挿絵が入っているかわかりますか?ボーダー装飾の視点から考えてみてください。 TOP