鉄板の物置を多目的東屋に改装しています。

これまでは古い、どこにでもある見にくい鉄板の物置でした。周りの自然になじまないので長い間気になっていましたが、意を決して改装することにしました。今回は外装が完成するまでを掲載します。

「澄明」を標榜する自然環境の中に全くなじまない鉄板製の物置が長いこと鎮座しておりました。
拡大写真です。いただけません。何とかしようと思います。
そこで側面と正面のイメージ図を書いてみました。多目的に使える東屋風の小屋を考えてみました。北側(後ろ側)には薪棚のスペースと本来の物置のスペースを配します。鎧張りにした半窓を左右に作り、前面の扉を開けるとウッドデッキにつながる寛ぎの空間が広がります。
もとの物置はすべて廃棄するのではなく、構造だけを利用します。壁材や断熱材は見えないように再利用します。
後ろの壁はそのまま残して、図面の物置スペースと薪置きスペースとの境にします。
まずは両サイドの腰壁を作ります。よく見るとわかりますが、壁は鎧壁づくりになっています。
内側には、はがした壁材についていた断熱材を再利用して貼り付けました。
腰壁の外側と内側はこのような感じになっています。これから押し上げ式の半窓を作ります。
北側の半窓ができました。これも鎧張りにしてあります。雨が外側に流れ落ちる板の貼り方です。
内側から見た様子です。窓を開けるときは仕え棒を使い開き具合を調整します。
反対側(南側)の窓も同様に作りました。こちらは母屋に面していますので、あまり大きく開かないように短い棒で開閉します。
両サイドの壁ができました。内側の腰壁にこれから板を貼ります。
ここまでの概観です。
正面の扉を作ります。観音開きの扉にするつもりです。扉を両サイドに開いたとき、ステージの左翼、右翼となり、内部の音が外側前面方向に広がることを考えて、このような作りにしました。一つの扉の幅は120cm、高さは190cm あります。たった一人で、どのようにして取り付けたのでしょうか?
扉の内側です。
外側から見た様子です。
左側の扉もできました。扉どうしの水平、垂直を調整するのが大変です。左扉の取り付け柱が完全に垂直になっていません。これを調整します。
二つの扉の垂直、水平を調整しました。板の線がすべて水平にそろっています。
鉄板の物置がこのように変わりました。
左右の扉を開いたところです。内装はまだまだですが、おおよそのイメージは浮かぶかと思います。扉が反響版と外側の雑音を遮断するようになっています。
北側の腰壁です。バーナーで焦がしてみました。
南側の腰壁の内側にも板を貼りました。端材を使っています。
せっかくの東屋風の多目的小屋ですから、できるだけ化学材料は使いたくありません。山林の中で一番不自然な色はブルーシートの色といわれています。そこでペンキを使わず、バーナーで板の表面を焦がして防水、腐敗対策をすることにしました。できるだけ人工の目立つ色を使わず、自然に馴染む色合いを出したいと思っています。真ん中の焦げ茶色になっている部分はためしに焦がしてみたものです。
全体をバーナーで焦がしてみました。少し斑がありますが、後で調整したいと思います。
こんな感じです。まだ表面の磨きなどの手直しをしていませんが、ペンキよりいい感じがします。何より安いです。ガスポンべ1本で十分でした。
あの薄汚れて自然にマッチしない鉄板物置と比べると、はるかに落ち着きます。この後、左下のテーブルがあるところまでウッドデッキを配して全体を完成させたいと思います。
自然環境の中でも違和感はなくなりました。続きは後日、一区切りごとに掲載してゆきます。

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