写本制作用の道具と材料の紹介

① 筆記道具:葦ペンと羽ペン

上の3本が葦ペン、下の3本が羽ペンです。

タンニンを抽出するための虫こぶ

虫こぶを砕いたもの。インクの原料のひとつであるタンニンを抽出するためのもの。(日本ではお歯黒の原料でした)

硫酸第一鉄

抽出したタンニン液に硫酸第一鉄を加えると、瞬時にインクができます。

(にかわ)

インクの原液にこの膠を溶かした液をバインダーとして加えます。

すべてを混ぜて作ったゴール・インク

出来上がったゴールインク。このインクを使って羊皮紙にテクストを書き込んでゆきます。

写本のページとなる羊皮紙

羊皮紙:字義的には子羊の皮から作られる紙のことですが、上の写真のように子牛の皮から作られる紙も日本語では羊皮紙と呼びます。英語では子羊皮はパーチメント、子牛皮はヴェラムと呼びます。ヴェラムの方が高級です。なお、羊皮紙に関しては八木健治 著『羊皮紙のすべて』青土社(2021)(4200円)という極めて詳しい解説書があるので、興味のある方は是非読んでみてください。。

金箔と竹のピンセット

金箔はこのような厚紙に10枚セットで梱包されています。
内側の保護シートです。
金箔です。1枚が10cmx10cmほどの大きさで、10枚入っています。これはすでに半分使ったものです。
金箔を貼る時の竹製のピンセットです。金属や樹脂のものは静電気が発生するので使えません。これは自作です。右側の筆は不要な金箔を払い落とすためのものです。

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