蜜酒(Mead)を作る

中世英文学の世界でしばしば言及される蜜酒(ミード)を作りました。実は5年ほど前にも作りましたが、蜂蜜の希釈液と酵母菌だけで作りましたので、白ワインのような色合いに仕上がりました。澄明庵にゲストが来ると食前酒として提供しています。今回は飼っている日本ミツバチの蜜を春に採取しましたので、赤ワインのようなミードを作ろうと思いました。色を付けるのはワインと同じ要領で、1:3の蜂蜜希釈液に赤ブドウの皮を入れて発酵させます。しばらくすると赤紫(ワインカラー)のアルコール発酵液に変化します。そのプロセスをご覧ください。

これは5年前に作った白ミードです。
① 今年のミードです。蜂蜜を薄めた液に、赤ブドウ(今回は巨峰)の皮を投入します。この時大切なのは皮を洗わないことです。この画像は付け込んでから4~5日経過したもので、アルコール発酵に伴う泡が出始めています。
② 赤い色はブドウの皮から出たものです。
③ 皮を取り除いた後の原液です。赤ワイン色になっています。
④ しばらくすると発酵が進み、炭酸の泡がたまります。この時大切なのは入れ物のふたをせず、ほこりが入らないように厚紙などを載せるだけにすることです。密封すると爆発することがありますので、注意です。
⑤ このようにどんどん発酵し、糖分が分解されアルコールに変化します。同時に炭酸も大量に発生します。

⑥ ある程度発酵したら、異物を取り除くために一度濾します。澄んだルビー色の液体になりました。

泡もきれいになりました。出来上がりの赤ミードは次回掲載します。

完成したミードです。炭酸が少し残ったままですので、とてもさわやかな味の赤ワインに近いミードに仕上がりました。
今回はウィスキーボトル1本分の量になりました。

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