④ 製本 テクストを書き、装飾をした折丁(おりちょう)を綴じて本にする作業を製本と言います。 各折丁を背紐に縫い付ける。 一つ目の折丁が終わり、上から押し付けながら二つ目の折丁を縫い付けます。 5つの折丁を縫い付けました。ひとつの折丁が16頁ですから、全体で80ページになります。 縫い付けられた折丁が背紐に対して同じ条件で一つの本となります。実際に読む場合にはどのページも楽に開くことができるようになります。(ハードカバーの本が開きやすく読みやすいのは背紐によるバインディングという技術があるからです。) すべての折丁が綴じられると、製本台から離され、次の工程に進みます。 背紐の不要な部分はカットして短くします。 カバーに固定するために、残された背紐の部分をほぐし、表紙内側に固定できるようにします。 このような状態で、表紙をかぶせます。 綴じられた全体の折丁をさらにしっかりと固定するために打ち布をします。 打ち布をした裏側の部分です。 表紙となるハードカバーです。(閉じられた折丁に付けるハードカバーとなります。) ハードカバーと閉じられた折丁を固定しました。 表紙の内側のページです。 このように本の形になりました。 本の完成。本来はテクスト、装飾すべてが終わった折丁を綴じますが、今回は手順を示すため折丁だけで製本しました。写本を作るへ戻る Top